「すばる嬉しそうじゃん。昨日(元旦)楽しかった?」
シェアハウスのキッチンで楽しそうにお菓子を作っているすばるにシュリが話しかけた。
「あ、おはよーシュリ!昨日たのしかったよ!!パパとハードロックコスしたの!」
そういうと手を止めて、部屋から写真を持ってきてシュリに見せた。
「へえ、二人とも似合ってるじゃん。いいなあハードロックコス。俺もやりたいなぁ」
今流行りのハードロックコスにシュリも食らいつき気味だ。
「えっじゃあ今日行こうよ!2人で撮ろうよ、写真!マカロン焼けるまで待っててね!」
まさかこんな返事が返ってくると思ってなくて、シュリはポカンとしてしまった。
やがてすばるのお菓子作りも終わり、2人は街へとやってきた。昨日タクヤとすばるが写真を撮った店に入る。
「うわすっげー種類の服だな。よし、どれにしようかな」
「お互いの一番のコーデを見つけて撮ろうね!!」
2人がしばらく店の服を選んでいると、シュリが「うお!!」と叫んだ。
「ずばる!!これ見てこれ!!めっちゃかっこいい!!」
と、ドヤ顔でシュリが持ってきたのはそでがビリビリのベスト。
「えー!?ダサァ!!!わはははは!!」
すばるはそのいかにもなハードロック感に思わず笑ってしまった。
「えー!!ダサいかな?!めっちゃいいじゃんこのビリビリ感!!俺はこれを着る!!」
笑われても着る強い子、シュリ。
「ごめんごめん。でもそういうセンス好きだよ!!じゃ、さっそく撮ろう!!」
2人はそれぞれが選んだコーデでカメラの前に立った。
タクヤと撮った時と違って、恋愛感情じゃない親友相手にすばるはのびのびやりたい放題。
結局メロイックサイン🤘の一枚に決めたのだった。
…それはハードロックじゃなくてメタルだけどね。
シュリも楽しかったようだ。
「俺、この服買いたい!店員さんすいません、買い取りできますか?」
「えっ!?買うの?」
結局服を買い取って、2人は楽しく帰路に着いたのだった。
シュリはちょっとデート気分だったみたい。
部屋に戻ったらさりげなく、机に写真を飾ったのだった。
「ま、たまにはこんなご褒美もいいよな…」
シュリは嬉しそうに微笑んで写真を見つめた。
空想都市一番街
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